7アルバム

GRAPEVINE - 愚かな者の語ること

愚かな者の語ること [通常盤]

愚かな者の語ること [通常盤]

Anais Mitchell & Jefferson Hamer - Child Ballads
Child Ballads

Child Ballads

PowerPush!!!! (Chk Chk Chk) - THR!!!ER
THR!!!ER [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]

THR!!!ER [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]

メンバーに動きのあった前作でもタイトルの通り天気は変わり始めていたが、新作で事態はさらに進行している。パンク・スピリッツのもとファンクネスをブチかましてきた彼らは今、ある種の音楽的洗練に向かって邁進しているのだ。それは本人達の発言にも明らかだろう。「以前は曲を寄せ集めてアルバムを作ってたから、曖昧なアイデアを元にジャムることが多かったけど、今回はスタジオに入る前に全て書き上げてあったので全体の構成が見えていた」(マリオ・アンドレオーニ)
また、スプーンのジム・イーノにプロデュースを依頼し、テキサスにある彼のスタジオで録音を敢行。ジムは「ライヴの感覚をそのまま反映させすぎる傾向を感じたので、よりスタジオならではの音を追求し、予測のできない変化を受け入れることを提案した」のだそうだ。
結果は、音を聴けばすぐに分かるだろう。以前からのファンは最初こそ『ラウデン・アップ・ナウ』や『ミス・テイクス』にあった猥雑さが整理されていると感じ、少し物足りなさを覚えたりもするかもしれないが、いや、実に聴き込み甲斐のある作品になったと思う。

LOVE PSYCHEDELICO - IN THIS BEAUTIFUL WORLDPowerPush!中山うり - ホロホロ
ホロホロ

ホロホロ


井手綾香 - Brightness
Brightness

Brightness

ゆず - LAND
LAND

LAND

Paramore - Paramore
PARAMORE

PARAMORE

前作『ブラン・ニュー・アイズ』が鳴らしていた感情と衝動の軋みそのもののようなシリアスな空気感から比べれば、約3年半ぶりとなる今作に吹き荒れるポジティヴィティには誰もが驚愕するはずだ。が、逆に言えば『ブラン〜』は、結果としてジョ
シュ&ザックの脱退を招いたバンド内の混乱を示す警鐘のようなものだったし、それを踏み越えたヘイリー/ジェレミー/テイラーだからこそ提示し得る意志と覚悟の音が、セルフ・タイトルを掲げた今作には凝縮されている。リード曲=M2“ナウ”でのヘイリーの絶唱は一瞬一瞬生命力を極限炸裂させるような熱量に満ちているし、ヘヴィな音像のダイナミズムは混沌ではなくバンドの進むべき道を照射するように逞しく響いてくる。M4“デイドリーミング”の爽快な疾走感。M12“プルーフ”のパワフルな躍動感。そして、インタールード含め17曲に及ぶ今作を締め括る壮大な楽曲を、3人の新生パラモアは“フューチャー”と名付けた。かつてカラフルなパンク感と表裏一体に存在していたノー・フューチャーな焦燥感はここにはない。新しい扉の向こう側の景色を自ら描いてみせた力作。

Silent Siren - Start→
Start→

Start→

Miriam Vaga - Fearless Little Girl
Fearless Little Girl

Fearless Little Girl

やくしまるえつこ - RADIO ONSEN EUTOPIA
RADIO ONSEN EUTOPIA

RADIO ONSEN EUTOPIA


Donatella - Unpredictable
Unpredictable

Unpredictable

Charli XCX - True Romance
True Romance

True Romance

etsuco - わすれもの
わすれもの

わすれもの

YUKALI - My Love
My Love

My Love

coldrain - THE REVELATION
The Revelation

The Revelation

Frank Turner - Tape Deck Heart
Tape Deck Heart

Tape Deck Heart

遊助 - あの・・出会っちゃってるんですケド。
あの・・出会っちゃってるんですケド。

あの・・出会っちゃってるんですケド。

Water Liars - Wyoming
Wyoming

Wyoming

The Appleseed Cast - Illumination Ritual
Illumination Ritual

Illumination Ritual

Will.I.Am - Willpower
#willpower

#willpower

Snoop Lion - Reincarnated
REINCARNATED

REINCARNATED

Paper Aeroplanes - Little Letters
Little Letters

Little Letters

押尾コータロー - Reboot & CollaboPowerPush!怒髪天 - ドリーム・バイキングスPowerPush!阿部芙蓉美 - HOW TO LIVE
HOW TO LIVE

HOW TO LIVE

THEラブ人間 - SONGS
SONGS

SONGS

金田康平(歌手)による、極めてプライヴェートな視界とエモーションを表出させるための装置として機能してきたバンドがTHEラブ人間であり、その構造は今後も変わらないと思うのだが、それだけではこのセカンド・アルバムへと至るバンドの進化を説明することができない。オープニングの“ラブパレードはつづく”では《ぼく 今夜 家には帰らない》という個人的な思いを、ヴァイオリン、キーボード含めて束になって押し寄せるメロディが意志の奔流と化して支えている。個人の歌なのにバンドの進化を受け止めさせるのは、過去の感情を密封保存するのではなく、今そして未来へと向けられた生々しい思いがアルバム全編を貫いているからではないか。金髪になった金田の姿は、意図的なネクスト・ステップを象徴している気がする。
というわけで、語り部としての金田と表現装置としてのバンドががっちりと手を取り合う佳曲揃いのアルバムなのだが、終盤の“病院”、そして既にライヴのハイライトとなっている一曲“体は冷たく、心臓は燃えている”のクライマックスは真に圧巻の一語に尽きる。

PowerPush!PowerPush!EGO-WRAPPIN' - steal a person's heart
steal a person's heart (通常盤)

steal a person's heart (通常盤)


ももいろクローバーZ - 5TH DIMENSIONamazarashi - ねえママ あなたの言うとおり
ねえママ あなたの言うとおり(初回生産限定盤)(DVD付)

ねえママ あなたの言うとおり(初回生産限定盤)(DVD付)

まるで世の中にはびこる薄っぺらなスローガンを剥ぎ取るように、辛辣でダークな言葉を発し続けてきた秋田ひろむ。そんなamazarashiの世界観はここでも変わることは無い。しかし同時に、この約10ヵ月ぶりのアルバムからは、前に進んでいこうという迷いのない意思を言葉にする彼の姿が浮かび上がる。前アルバム『ラブソング』で芽生えたポジティヴな思考がさらに大きく開けた、とでも言おうか。《夢なんて無い(略)だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し》(“風に流離い”)。何より感動的なのは、歌詞に引っ張られるようにして、メロディにもまわりを包み込むスケール感が生まれている点だ。白眉はラストを飾る“パーフェクトライフ”。《出会いと別れにただ泣き笑い(略)それだけあったら失敗じゃない 僕らの人生は》――外部を遮断し、絶望を音楽にしてきた男が、自分だけでなく聴き手の未来すら願いながらエモーショナルに歌い上げる。そんな姿はどこまでも心に響いてくる。逞しくリスナーに寄り添うamazarashiの姿が今作には詰まっている。

凛として時雨 - i'mperfect
i'mperfect

i'mperfect

Amy Speace - How To Sleep In A Stormy Boat
How to Sleep in a Stormy Boat

How to Sleep in a Stormy Boat

ハリネコ - とうきょう
とうきょう

とうきょう

Ghostface Killah And Adrian Younge - Twelve Reasons To Die
Twelve Reasons to Die

Twelve Reasons to Die

Iron and Wine - Ghost On Ghost
Ghost on Ghost

Ghost on Ghost

Meat Puppets - Rat Farm
RAT FARM

RAT FARM

Jessie Ware - Devotion
Devotion

Devotion

JJ Grey And Mofro - This River
This River

This River

Yeah Yeah Yeahs - Mosquito (Deluxe Edition)
Mosquito

Mosquito

カレンいわくチープな器材でローファイなアプローチが採られたサウンドは、1stの頃のザラついた感触に近い。一方、楽曲のヴァリエーションは多彩で、ヤー・ヤー・ヤーズらしいガレージ・ロックからミニマルなエレクトロニック、トライバルなアレンジやピアノを添えたバラードまで雑然と並ぶ。注目はクール・キースがラップする“ベリード・アライヴ”だが、個人的にはダビーなプロダクションが最高にクールな“アンダー・ジ・アース”を推したい。プロデュースは盟友TVOTRのデイヴ・シーテックと敏腕ニック・ローネイ。さらに1曲DFAのジェームス・マーフィーが手がけるナンバーを収録。前作『イッツ・ブリッツ!』はジャケットの如く、ロウでビザールなヤー・ヤー・ヤーズのオリジナル・スタイルが一握りで凝縮されたようなアルバムだった。それはひとつ前のセカンドで見せたフォーキィでコアなソングライティングの反動でもあった。ならばこの最新作は、その拳を開いて指を自由に戯れさせるようなラフさ、型を破るダイナミクスが醍醐味。背景にはスワンズトレント・レズナーとの共演をへたカレンの変化もあったのでは。過渡期とも新たなる序章とも取れる、問題作に違いない。

Styles P - Float
Float

Float

The Summer Set - Legendary
Legendary

Legendary